吉野山に行ってきた(4)
これは吉野山に言ってきた(3)の続きです。
大雨が降った翌日はなんとか天気が回復しました。天気を気にしながら、がんばって色々廻る事にしました。
まずは吉野山の最深部、奥千本へと向かいます。バスが出ているため、おいおいこんな所バスが通れるのかよって感じの道をガンガン飛ばしてバス停留所の最終停車地「奥千本口」へ向かいます。
「奥千本口」は鬱蒼とした山の中の開けた場所です。ここから世界遺産「金峯神社」へ徒歩6分程で行けます。金峯神社へ参拝した後、少し下ると義経が兄頼朝に追われた時に身を隠した「義経隠れ塔」があります。
ガイドブックによると、「新古今和歌集」の代表的歌人である西行さんが、俗世を避けて3年間幽居した場所がここから10分ちょっと先にあるはずと、天気を気にしながら「西行庵」へ向かう事にしました。
同じようにバスを降りた方々は皆さんご高齢の方々ばかり・・・。金峯神社へお参りしている間に皆さん居なくなってしまったので、きっと西行庵へ向かったんだと普通に考えていました。だから簡単に行けるだろうと・・・。
甘かった・・・。
結構な山道ですが、皆さんこんな所をスイスイ行かれたんでしょうか。
途中に「苔清水」と言う湧き水があります。
西行さんや芭蕉先輩が歌を詠んだひじょうに静かな場所です。
「とくとくと落つる岩間の苔清水汲みほすまでもなき住居かな」西行
「春雨の木下につたふ清水哉」芭蕉
ひいひい言いながらようやくたどり着いた西行庵です。
奥には西行さんの像が鎮座されています。
桜の季節にはここも桜で一杯になるそうです。
秋も終わりに訪れたため、とても静かで寂しい感じさえします。
元々武士だった西行さんは、何を思って出家し、俗世を離れてこんな場所まで来たんでしょうか。
続く
【過去の記事】
・吉野山に行ってきた
・吉野山に行ってきた(2)
・吉野山に行ってきた(3)
「もっと吉野の自然と触れあっていただきたい」そんな思いを込めて、世界に一つしかない天然吉... |