吉野山に行ってきた(5)
これは吉野山に行ってきた(4)の続きです。
私が吉野に行ったら食べてみたい物がありました。それが吉野葛で作った葛切りです。
吉野葛は葛粉の代名詞とされており、吉野大峰山において修行する山伏たちが、自給自足の糧として葛の根を掘りその葛根を精製した澱粉を、諸国から来た修験者や参拝者らによって各地に持ち帰られたのが吉野葛の始まりと言われています。そんな本場で食べる葛切りがまずいはずが無い(笑)。
ガイドブックを探したのですが、お奨めのお店はだいぶ遠そう・・・。そこで吉野山参道で良さげなお店を探してみました。少し歩くととっても落ち着いた感じのお店を見つけました。
葛の元祖「八十吉」さんです。
純和風な感じで、入口にはとってもきれいな葛切りが飾ってあります。「よしのふじん」?と言う何だか大人な感じの商品なのでしょうか。
中に入ってみるとモダンな感じの店内で、ゆったりとした時間が過ごせそうです。創業嘉永四年の伝統あるお店で、期待ができるなーと思っていたらマイウーで有名な石塚さんが取材に来た事もあるらしい。
早速「よしのふじん」お願いします、と注文したら衝撃?笑劇?の事実が!!。「よしのふじん」では無く「吉野天人」(よしのてんにん)と言うらしいのです。大人な感じから一気に高貴な感じに変身です。恥ずかしいですが、相方さんも同じく間違っていたので吉とします。
出てきた吉野天人は高貴なイメージ通り、綺麗な半透明で薄い葛切りです。黒蜜につけていただきます。食べてみるとツルツルした口当たりと上品な甘さの黒蜜が相まって、とても落ち着く事ができる美味しさでした。
ここでしか味わえない商品との事ですので、ラッキーです。今度は別な葛のお菓子にも挑戦したいと思います。
それにしても、あの葛の根がこんな綺麗なお菓子になるなんて、日本料理は奥が深い・・・。
続く
【過去の記事】
・吉野山に行ってきた
・吉野山に行ってきた(2)
・吉野山に行ってきた(3)
・吉野山に行ってきた(4)
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