ぶらり旅ー芭蕉先輩には負けませんよ~ー

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「熱田神宮」に行ってきた

お天気の良い日に「名古屋」へ行ってきました。目的地は「三種の神器」の一つ、「天叢雲剣」が祭られている「熱田神宮」です。ちなみに「三種の神器」とは皇位の象徴とされる八咫鏡(やたのかがみ)天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ),八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)の総称です。天叢雲剣草薙剣(くさなぎのつるぎ)とも呼ばれていますのでそちらの方が有名かもしれません。NHKドラマ「平清盛」で源 義朝(みなもと の よしとも)さんが由良御前と初めてお会いする所でご存知の方もいらっしゃる事でしょう。

 日本の古代の王権を象徴するレガリアが未だに存在して祭られているなんてドキドキしますよね。八咫鏡は「伊勢神宮」へ、八尺瓊勾玉は皇居へあると言われています。残念ながら一般の人間は確認できないため、真偽の程は判りません。おいおい、NHKドラマ「平清盛」で見たけど、壇ノ浦に沈んだんじゃ無いのかいと疑問の貴方、天皇が側に置いている天叢雲剣は「形代」、つまりレプリカですから!!、ご安心ください。なぜだか天皇家天叢雲剣を側には置かないのです。そこは考古学なのか、人類文化学なのかは判りませんが、自分的にはとっては興味深い疑問の一つです。

 

JR名古屋駅」から「名鉄名古屋駅」に乗り換え、「神宮前」駅へ向かいます。この名鉄名古屋駅は、同じホームから色々な方面の電車が出ますので非常に判りづらいのでご注意ください。どうも名鉄名古屋駅から南に行く電車は大抵神宮前に停まるらしいのですが、自信がありません。新幹線で名古屋に来た方は、そのままJR熱田駅まで乗り換えて行ったほうが判りやすいかもしれません。

10分ほどで神宮前駅に着きますと、駅前に大きい森が見えますので熱田神宮だとすぐ判ります。「熱田の杜」と呼ばれているそうです。

 

熱田神宮の創祀は、三種の神器の一つ天叢雲剣(草薙神剣)の御鎮座に始まるそうです。第12代景行天皇の時代(113年)、日本武尊(やまとたけるのみこと)は神剣を今の名古屋市緑区大高町火上山(氷上姉子神社がある場所 )に置いたまま三重県亀山市能褒野(のぼの)で亡くなったと言われています。その後、日本武尊のお妃である宮簀媛命(みやすひめのみこと)は、神剣を熱田の地にお祀りになりられたのだそうです。確かに熱田神宮の周辺には、「白鳥古墳」や「断夫山古墳 」など、日本武尊に関係する古墳が存在します(諸説有り)。

 

大きい鳥居をくぐりますと、杜の中の参道が続きます。本殿に着く前に大きな「」が見えますが、何とあの「弘法大師」のお手植えだそうです。

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 樹齢は千年だそうで、皆さんご神木としてお参りしています。ここに蛇が住んでいるそうなので、見えたらラッキーとのことでした。

 

さらに奥へ進むと、あの織田信長が奉納した「信長塀(のぶながべい)」があります。

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NHKドラマの「おんな城主 直虎」でついに桶狭間の戦いが放送されたそうですが、永禄3年(1560)織田信長桶狭間出陣の時、熱田神宮に必勝祈願をしてみごと大勝したので、そのお礼として奉納した築地塀(ついじべい)だそうです。
土と石灰を油で練り固め瓦を厚く積み重ねたもので、兵庫西宮(にしのみや)神社の大練塀、京都三十三間堂の太閤塀とともに日本三大土塀の一つとして有名との事です。

 

本宮(ほんぐう)

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熱田の杜の奥にあるのが本殿です。見ていただいた通り、すごい人です。

 主祭神は「熱田大神(あつたのおおかみ)」 、天叢雲剣をご神体とする天照大神を指すと言われているそうです。

しかし、創建の経緯などから熱田大神日本武尊のことであるとする説も根強いと言うう事もブログには書いておきます。

宮司職は代々尾張国造の子孫である尾張氏が務めていましたが、平安時代後期に尾張員職の外孫で藤原南家藤原季範にその職が譲られた事になっています。以降は子孫の藤原氏・千秋氏が大宮司尾張氏権宮司を務める事になっているそうです。この季範の娘が源頼朝の母(由良御前)で、平清盛に出た方ですね。熱田神宮のすぐ近くには源頼朝出生跡地にある誓願寺と誕生旧地碑があります。

藤原氏神職への影響力は凄まじく、興味がある方は調べてみると面白いと思います。ビックリしますよ。

 

授与所(じゅよしょ)

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お守りやお札を授与する所ですが立派ですね。御朱印もこちらでいただけます。

 

文化殿・宝物館(ぶんかでん・ほうもつかん)の入り口には「太郎太刀」が展示してあります。

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国宝・重要文化財・愛知県文化財がたくさん展示されています。刀剣に興味があるなら一度見てみても損は無いと思いますよ。

 

境内のきしめんさんできしめんをいただきました。

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あっさりしたおつゆですが、美味しかったです。

 

熱田神宮境内はとても広く、別宮、摂社、末社が無数にあります。また、「楊貴妃の墓」や西行法師が腰をかけて休んだという伝承がある「二十五丁橋」など、歴史的な見所もたくさんあるため、一日では全て回りきれませんでした。私はまた来ようと思います。そうして次来るときには「ひつまぶし」を食べようと思います。

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